暮らしと水

私たちが普段から飲用・使用をしている水道水ですが、その水は本当に安全でしょうか?
水道水にはカルキを始めとした消毒薬や錆びた水道管の成分が溶け出し、さまざまな不純物が含まれています。特に免疫力の低い小さな子どもがいらっしゃるご家庭では特に気をつけたい部分です。そんな中、安心・安全な水を手軽に使用できるウォーターサーバーがお家時間の増加に伴い注目を集めています。今回はそんなウォーターサーバーの基本的な知識と選び方について解説します。
まずは、ウォーターサーバーの基本的な知識について見ていきましょう。
ウォーターサーバーを自宅やオフィスで使用する流れは、おおむね以下のとおりです。
メーカーとウォーターサーバー利用の契約をする
↓
自宅、オフィスなどの設置場所にウォーターサーバーを設置
↓
メーカーから適宜水を購入、もしくは定期購入を行う
↓
電源を入れて使用開始
ウォーターサーバーで提供される水の大半は天然水や濾過水で、水道水とは純度がまったく違い、清潔な水であるという特長があります。清潔なので安心して飲料水に使用できるほか、炊事・炊飯や赤ちゃんのミルク作りなど幅広く活用できます。
また、そのまま飲めるというメリットを生かして、職場やオフィスなどの人の集まる場所に置くのも効果的です。来客用にも設置しておくことで気遣いをさりげなくアピールできます。
新型コロナウイルスの感染予防の観点から、ペットボトルの飲料水がなくなるたびに外出して買い足すことに抵抗感をもち、ウォーターサーバーに切り替える方も多くなってきています。
ウォーターサーバーで用いられる水は、大きく分けて
・天然水
・RO水
の2種類です。
天然水は、その名のとおり富士の源流などの「湧水を源流からそのまま汲んだ純度の高い水」で、最も自然に近い水です。カルシウムやマグネシウムなどの天然ミネラル物質が豊富に含まれていて、体に必要な栄養素を多量に含んでいるのも大きな特徴です。
さらに、天然水を加熱するかしないかという処理方法の違いで2通りに分けられ、特に非加熱処理は加熱によって失われる栄養素がないため、海外のミネラルウォーターでも主流の方式となっています。
一方のRO水は、主に水道水を「RO膜」と呼ばれる0.0001ミクロンの目の細かいフィルターを通して濾過する方式で抽出された水です。元が水道水であること、ミネラルなどの身体に有用とされる物質も濾し取ってしまうなどの理由から、天然水より無味になることが多く、飲用にはあまり向いていないといえます。RO水は天然水よりコストが低く済むことが多いのがポイントです。
ウォーターサーバーは各社さまざまなタイプのものを出しています。
ここでは代表的なものを紹介します。
ウォーターサーバーは、「ボトルタイプ」と「水道濾過タイプ」の2つに大別できます。
この2種類のうち、大多数を占めるのがサーバーにセットされたボトルから水の供給を行う「ボトルタイプ」です。
ボトルタイプの場合、メーカーに支払うサーバー代金は無料もしくは一括購入や月額のレンタルとなりますが、あまり高額にはならないことが多いです。ボトルタイプでコスト面のウェイトが高いのは水自体の料金です。
水の購入については、「○カ月で△本以下の場合は追加料金」「○カ月に△回以上、定期配送のスキップがあると追加料金」というように、細かい条件が付いていることが多くあります。
水道水濾過タイプは、キッチンのシンクなどの水場に分岐水栓を取り付け、水の不純物をフィルターなどで取り除く方式のサーバーです。
水道水濾過タイプは取付工事が必要になったり、水道の蛇口自体を入れ替える必要があったりと、ボトルタイプよりも導入が大掛かりになる場合もあります。
料金形態はサーバーのレンタル代金だけなので、水の購入が必要なボトルタイプよりわかりやすいですが、元々の水道水の品質に左右されるのが難点だといえます。
ウォーターサーバーを使用するメリットの一つが、冷えた水や熱々のお湯をすぐに使用できることです。
冷却/加熱の方法は、サーバーによっても異なります。代表的な方法としては、冷却では「電子式」と「コンプレッサー式」、加熱では「金属棒」もしくは「ヒーターバンド」を用いた方法が挙げられます。
電子式とコンプレッサー式の冷却の特徴

金属棒/ヒーターバンドを用いた加熱の特徴

ウォーターサーバーは、置き方によって「床置きタイプ」と「卓上タイプ」に分けられます。
ウォーターサーバーのタンクの容量が大きいほど交換の手間は減るものの、設置するのに広いスペースがいるため、限られたスペースしかない場合は設置が難しくなります。
狭い場所での使用や寝室などの置くスペースがあまりない場合には、卓上型のウォーターサーバーも一つの選択肢です。卓上タイプは、床置きタイプと比べてタンクが小さいため、交換の手間は増えてはしまうものの、置きたい場所にさっと置いて使用できるのは大きなメリット。
どちらのタイプを選んでも、別途コンセントに電源接続が必要な点は忘れないようにしましょう。
ここではいくつかの要点に分けて、ウォーターサーバーの選び方のコツについて解説します。
ウォーターサーバー利用者の大多数が「水道水を使用するのに抵抗がある/安全な水を使用したい」という理由で導入を決めています。天然水やRO水などのウォーターサーバーに使用されている水は、水道水よりも純度の高いものですので、飲み水や炊事用の水としても安心して利用できます。
源泉の地下から汲み上げた天然ミネラルたっぷりの水を使用している「天然水」の場合、加熱処理があるものとないものがあります。
非加熱処理の天然水は、最低限の濾過加工のみで不純物は取り除き、ミネラルはバランス良く配合されているので特におすすめです。
ウォーターサーバーを利用する方の中には「赤ちゃんがミルクから離れるまで……」や「転勤先の地域の水が美味しくなくて……」といった“期間限定”での使用を求めている方もいらっしゃいます。
そういう方に特に注意してほしいのが、契約期間や解約料金です。ウォーターサーバーのメーカーによっては最低利用期間や一定の契約期間を設けている場合があります。これらを破ってしまうと違約金や解約金という形で、思わぬ出費になってしまう場合も……。
また、サーバーレンタルの場合は、契約終了時にサーバーを返却しないと保証金が発生したり、意図的に故障させると修理代金が発生したりする場合もありますので、取り扱いには十分注意しましょう。
ウォーターサーバーの種類や会社によって、ノルマとなる水の量や配送量には大きく違いがあります。
例えば、「最低注文本数」が「1カ月で1本」とされていても、「3カ月で6本」注文をしないとサーバーレンタル代金が発生してしまう場合などがあるため、「必要な量で一番オトクなのはどこのウォーターサーバーか」は、事前にしっかりと確認しておきましょう。
もし、どのくらいの量を使用するか検討がつかなければ、月の最低ノルマが10リットル以下であれば使いやすいでしょう。
ボトルタイプのウォーターサーバーの場合、使用するボトルはスーパーなどで売られている2リットルサイズのペットボトルよりはるかに大きい6リットル程度のものがほとんどです。
ボトルを家まで配送してくれるため、スーパーから重い飲料水を運ぶ手間がなくなるのは大きなメリット。
また、ボトルをどこにセットするサーバーなのかも事前に確認しておきましょう。例えば6リットルのボトルなら、6kgに加えてボトルの重さががありますので、サーバー上部にセットする場合にはそれなりの力が必要です。
力に自信のない方は、サーバー下部に水をセットできるものを選ぶと良いでしょう。小さなボトルサイズを選ぶ方法もありますが、ボトルが小さすぎるとすぐに交換が必要になるため、「セットの頻度が多くて面倒……」ということにもなりかねません。
ボトルの大きさや重さを選ぶときは、「どのようにボトルをセットするタイプなのか」、「重いボトルを持ち上げられるか」など、複数の要素から考えていましょう。
ウォーターサーバーに使用するボトルには、リターナブル(回収)・ワンウェイ(使い切り)・パックタイプの3種類があります。
リターナブルボトルを使用しているウォーターサーバーはRO水のものが多く、価格が安い傾向にあります。しかし、非常に場所を取るうえに紛失したり破損してしまったりすると余分なコストが発生する場合がある点が難点です。
ワンウェイボトルは市販のペットボトルのような見た目で、中は真空を保ちながら段々と小さくなっていくタイプのボトルが多いです。使用後のボトルはゴミになりますが、清潔で安心・安全な水だといえます。
パックタイプのボトルは1つに入っている水の量は少ないものの、ポリエチレンなどの素材でできているため簡単にゴミに出せるのが利点です。
水の品質を考えるのであればワンウェイやパックタイプのボトル、コストや環境保全を重視するのであればリターナブルボトルがおすすめです。
小さい子どもがいたり、ペットを飼っていたりするご家庭の場合、「チャイルドロック機能」が付いているかどうかも重要なポイントです。
サーバーによって異なりますが、2つのボタンを同時に操作しないと水が出てこなかったり、ボタンロック機能があったりと、安全装置が付いているものがほとんどです。事前にどのようなロック機能が付いているのか確認しておくと安心です。
また、地震などの災害時にサーバーが転倒してもこぼれづらい仕組みになっている製品などもあります。
清潔で安全・安心な水を長期間に渡って使用するためには、ご自宅でのメンテナンスもある程度は必要です。そのため、簡単に取り外して洗浄できる、経路がお手入れできるようになっているなど、お手入れのしやすさも重要です。
中には経路に水を循環させて手入れできる機能が付いたりしているものもあります。
メンテンナンスの機能についても事前にチェックしておくと良いでしょう。
ウォーターサーバーは使いやすくて目立つ場所に置く方が大半のようです。そのため、インテリアとしても映えるデザイン性を重視したモデルを用意しているメーカーもあります。
デザイン家電メーカーとコラボしたモデルやグッドデザイン賞を受賞したものなど、素敵なデザインのサーバーがありますので、ご自分の感性に合ったものにするのも選び方の一つです。
ウォーターサーバーを導入するにあたっては、やはり費用面も大切なポイントです。
ウォーターサーバーにかかる初期費用(導入費用)やランニングコストには、設置料や事務手数料、サーバー買い切りであればサーバー代金などの初期費用、水の月々の代金、ウォーターサーバーを利用するための電気代などがあります。住んでいる地域によって、配送料が変動する場合も。
ご自身の条件に照らし合わせてどの程度のコストがかかりそうか、事前にしっかりシミュレーションしておくと安心です。
ここでは、利用する世帯に合わせた活用法や注意点をご紹介します。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、自宅にいる時間が長くなった一人暮らし世帯の方も多いのではないでしょうか。「自宅にいる時間が増え、近所のコンビニで飲み物を買う機会もが増えた」「在宅勤務になって自炊する機会が増えた」といった話もよく聞かれるようになりました。
このようにライフスタイルが変わると、今まで10リットル以下で十分だった水の量がいきなり増え、20リットル程度必要になる場合などもあります。
ウォーターサーバーの契約前にボトルサイズを手軽に変更できるか確認する、利用中は現在のボトルサイズが最適なのか適宜判断するなど、コスト面にも影響してくる使用量(ボトルのサイズ)についてよく把握しておきましょう。
赤ちゃんのミルクを用意する際には温度管理が大変ですよね。少し熱すぎても赤ちゃんがやけどをする危険性がありますし、ぬるすぎると粉が溶け切らなくて上手く飲めない場合もあります。
赤ちゃんがいる世帯に便利なのが、ミルク用の温度設定が付いているタイプのサーバーです。70℃程度にお湯の温度を設定できるモデルであれば、赤ちゃんのミルク作りも手早く行うことができるでしょう。
また、温度設定がない場合も、ウォーターサーバーのお湯と水を混ぜて適温にすることに慣れたら、毎日のミルク作りが楽になります。
ご夫婦とご両親の二世帯で暮らす場合、リビングやキッチンだけでなく、深夜に喉が渇き、寝室などでウォーターサーバーを使用したい場合もあるでしょう。
そのようなケースでは、リビングに床置き型、寝室に小さめの卓上型を用意するなど、タイプの異なる2台を活用することにより、より生活を便利にすることができるでしょう。
基本的なウォーターサーバーの機能やどんなタイプがあるのか、何に注意して選べばよいのか、どんな活用法があるのかなどをご紹介しました。大事なポイントをおさえて、ウォーターサーバー選びに活用してくださいね。

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